株式投資で仕事を辞めようとしたけど、お金がなくて現実を知った話

「もう仕事辞めたい…」そう思っていた僕は、株式投資で人生を変えようとしました。
でも結果は、まったくの逆。お金がないまま焦って動いたことが、全ての失敗につながったのです。
仕事を辞めたい。でもお金がないままでは動けなかった
仕事を辞めたいと思った理由
私は臨床検査技師として現在も働いていて、3回ほど転職しました。
臨床検査技師として働く中で感じたのは、理想と現実のギャップでした。
命に関わる重要な仕事でありながら、評価されにくく、労働時間も長い。
「やりがいはあるけれど、このままでいいのか?」という疑問が積もり、辞めたい気持ちが強くなっていきました。
当時の僕は臨床検査技師として就職して一年経ったぐらいで、貯金もほとんどなく、全く余裕がありませんでした。
仕事に行きたくないけど、仕事に行かなきゃお金がない。楽して稼ぐ方法はないかと頭を使う日々を過ごしていました。
辞めたいのに、動けない自分が一番つらかった
とりあえず行動しようと、行動しないと何も変わらないと思い、株式投資の勉強を始めました。
色んな書籍、SNS、YouTubeで情報を集め、株なら稼げると考えて証券口座を開設。
でも現実は、「なんとかなる」ほど甘くはなかったんです。
株式投資で人生を変えようとしたが、現実は真逆だった
SNSの成功談を信じて甘く考えていた
SNSやYouTubeの成功体験、書籍に影響されて、軽い気持ちで株を始めました。
最初は小さな利益が出たことで、完全に舞い上がっていました。

今思えば、ビギナーズラックだった。
初心者なのにプロの真似をして失敗
株式投資を始めたばかりの頃、SNSやYouTubeで活躍しているトレーダーの手法をそのまま真似しようとしました。真似すればうまくいくと思っていました。
難しいテクニカル指標や短期売買のタイミングを追いかけては、うまくいかず損失ばかり。
当たり前ですが、経験も知識もない初心者が、プロのような判断はできません。
それでも「自分もできるはず」と思い込んでいたことが、最大の落とし穴でした。
「すぐに稼げる」と思った自分の浅はかさ
株式投資を始めたとき、正直なところ「簡単にお金が増える」と思っていました。
SNSでは「1日で●万円稼げた」といった投稿があふれていて、それを見て「自分にもできる」と信じ込んでしまったんです。

本を読んで手法を学ぶと自分にもできると思いがちだな。
でも現実は、買えば下がり、焦って売れば上がるの繰り返し。
知識も経験もない状態で、短期間で稼げるはずがないという当たり前のことに、痛みを通じてようやく気づきました。
短期トレードにハマり、損切りができずに資金が溶けた
短期トレードにハマったのは、今すぐに稼いで仕事を辞めたいと思ったからです。ウォーレン・バフェットさんのような超長期投資は一切頭にはありませんでした。長期的に物事を考えずに、短期的に考えていました。
仕事中もトイレに行くふりをして、スマホでチャートや板を見る日々。
- 「下がっても戻るだろう」
- 「ここで売ったら損だ」
そんな甘い希望にしがみついて、損切りができないままナンピンを繰り返し、資金は溶けていきました。
しかも生活費まで使い始めてしまい、精神的にも追い詰められていきました。
長期視点がない投資は、メンタルとお金を同時に削る
長期で考える余裕がないと、投資はただのストレスになる
僕には「長期視点」も「ルール」もなかった。今すぐ仕事を辞めるために短期で結果を出すことしか考えていませんでした。
毎日株価を追い、上がれば喜び、下がれば絶望する。
仕事に集中できない。寝ても覚めても株のことばかり。
気づけば「自由になるための投資」が、人生を縛るものになっていました。

自由なりたいと思って始めた株取引が不自由を引き起こす。
「お金がない」と「焦り」が失敗の最大の原因だった
焦りから“ギャンブル投資”に走ってしまった
僕は「すぐに仕事を辞めたい」「今を変えたい」という気持ちばかりで、現実を無視していました。
稼ぎたい、稼ぎたい、稼ぎたい、、、お金に執着しすぎました。
その結果、冷静な判断を失い、失敗が連鎖していったのです。
余裕のない状態では冷静な投資はできない
当たり前のことです。当たり前ですが、心に余裕がないと周りが見えなくなります。周りが見えなくなると、冷静に物事を判断できません。冷静に判断できないと、夢や目標は遠のきます。

投資に限らずだな。
なぜ、仕事を辞めたいのか?本当の理由に向き合うべきだった
僕は「会社を辞めたい」という感情に支配され、株に飛びつきました。
仕事内容や職場に不満を持ちながら、それを改善しようと交渉もせず、ただただ不満を溜める日々。
不満があるのなら、それについて上司に意見するべきところを、意見せずとも変わると思い込んでいました。
もし、上司に意見して不満が少しでも解消されて、余裕を持って株式投資をしていれば結末は変わっていたと思います。
あなたも、自分に問いかけてみてください。
- なぜ仕事を辞めたいのか?
- 何が苦しいのか?
- 10年後も今のままでいたいのか?
この問いに答えない限り、株をやっても、副業をやっても、何も変わらないと思います。
私は、失敗しました。
僕はその答えを探し、副業(ブログ)に取り組み、理想とする人生を歩み始めています。
自分の人生を取り戻すためには、「辞めたい理由」を明確にすることから始めるべきだったんです。
焦らず、一歩ずつで大丈夫。
この記事が、あなたの「本当に辞めたい理由」を見つけるきっかけになれば嬉しいです。