職業解説図鑑|臨床検査技師とは?向いている人・年収・将来性まで現場視点で解説!

臨床検査技師とは?|見えない病気を「見える化」する医療の縁の下の力持ち
臨床検査技師は、病院などの医療機関で「血液・尿・組織・心電図・超音波」など、さまざまな検査を行い、医師の診断をサポートする国家資格職です。

業務量、覚えることがかなり多いです。。。
業務内容
大きく分けると、次の2種類の検査があります:
① 検体検査
- 血液、尿、便、組織、髄液などのサンプルを分析
- 感染症の有無、貧血、腫瘍マーカー、糖尿病の指標などを測定

検体検査の面白いところは数値分析ですね!
異常値には理由がありますし、色んな検査項目を見比べると原因がわかることがあります!毎回ではありません!
② 生理機能検査
- 心電図、超音波(エコー)、脳波、肺機能などを直接患者に対して測定
この2つを通じて、患者と接しながらも、「データ」から病気の兆候を見つける専門家として活躍します。

生理機能検査はとても奥が深く、全てを極めるのはほぼ無理です。
ある程度、基礎を固めてから専門性を高めることをオススメします!
資格・学歴・働き方
国家資格
- 厚生労働省認定の臨床検査技師国家試験に合格する必要があります。
- 主に3年制・4年制の専門学校や大学で所定のカリキュラムを修了した後、受験資格を得られます。

国家試験よりも学校の卒業試験、模擬試験が難しかったです。学校側からすると、国家試験合格率を上げたいので、卒業試験でふるいにかけてきます。
主な就職先
- 総合病院・大学病院
- クリニック
- 検査センター(ラボ)
- 保健所・健診センター
- 製薬・医療機器メーカー(学術職・営業職など)

学校の授業を通じて、生理検査が苦手という方は検査センターがいいと思います。生理検査が好き・得意という方は病院がオススメです。
年収・キャリアパス・将来性
年収目安
- 新卒:月20〜22万円前後
- 平均年収:約400万〜500万円
- 管理職や経験年数によって600万以上も可能ですが、急激な昇給は期待しにくい職種です。

検査技師6年目の僕で、400〜500万円の間です。
キャリアパス
- 検査部門の管理職(主任・技師長など)
- 超音波検査士や認定資格を取得し、専門職としてスキルアップ
- 医療機器メーカーなどへの転職
- 教育・研究職、フリーランス検査技師(健診バイト中心)という道もあり

勤続年数が長くなると、自然と管理職は見えてくると思います。
認定資格はかなりの数あるので、専門性を高める道は努力次第で開かれています。
医療機器メーカーへの就職は大卒が有利です。専門学校卒は募集してないことがあります。
将来性
- 高齢化社会の進行により、病気の早期発見ニーズが高まり需要は安定
- ただし、検体検査分野では自動化・AIによる省力化も進行中
- 人と接する「生理機能検査」や「エコー検査」など、技術と判断力が求められる分野は残りやすい

生理機能検査は臨床検査技師の独占業務ではありません。言ってしまえば、看護師でもできますし、放射線技師でもできます。
検体検査では、機械化がどんどん進んでいます。業務は楽ですが、やりがいは感じにくくなっています。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 正確さ・丁寧さ・慎重さを武器にできる人
- 観察力・分析力・データ処理能力がある人
- 人と接するのが苦手ではない(特に生理検査は対人スキルも必要)
向いていない人
- 時間管理やルールを守るのが苦手な人
- チームワークが嫌いな人(医師・看護師・技師間の連携は必須)
- 細かい作業や、データとのにらめっこにストレスを感じやすい人
臨床検査技師の「リアルな声」
- 「人の命をデータで支える実感がある」
- 「患者さんと直接接する検査では感謝の言葉をもらえることもある」
- 「専門職なのに、意外と知られていないことが悲しい…」
- 「夜勤・当直がある職場もあり、ライフスタイルに合う職場選びが重要」

職場選びは慎重に!僕は一回転職に失敗して、3ヶ月で辞めました。
こんな人におすすめ!
- 医療職に就きたいけど、医師や看護師とは違う道を探している
- 手に職をつけて、安定した働き方をしたい
- データや分析が好きで、コツコツ型
- 体力よりも集中力・正確さ・継続力に自信がある

検体検査は基本的に検査室内で完結するので、1人で黙々と作業したい人は向いていると思います。
生理機能検査は患者さんの協力なしでは出来ないので、対応力の高さが求められます。
まとめ
臨床検査技師は「人を診る」のではなく、「人のデータを診る」仕事です。
誰かの命を、見えないところで支える。
華やかではないけれど、とても静かで、確かな医療の一端を担っています。

臨床検査技師6年目ですが、現場で働いている者の感覚では、臨床検査技師を目指す人が減っていると感じています。
近い将来、職業自体がなくなることはないけど、必要だろうか?とは思います。
Yoshi-kaのプロフィール
AIとの対話を通して「自分を見つめ直す時間」を発信しています。
ブログ・X・YouTube・noteを通じて、日々の違和感を言葉に変えています。
考えすぎる性格だからこそ、同じように悩む人へ、静かな問いを届けたい。
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